眺めの良い部屋
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マウイ島で子育てしながら感じることを気ままに書いています。

by aroomwithaview
Conversations with God
映画『Conversations with God』を観てきました。
だいぶ前ベストセラーになった『神との対話』の映画版です。
本とは異なり、映画は著者の出版に至るまでの苦悩が描かれていました。
著者が失業し、家族を欺き、ホームレスになり、
ゴミ箱から食べ物をあさるほどに落ち、
そして、内省の果てにメッセージを受け取り始める。
ここでは、映画の内容を書くというより、
印象的ないくつかのシーンから想起される個人的な
思いを書いてみようかと・・・思いました。

まず・・・ホームレス。
ここに越してくる前に住んでいた海側ではよくみかけました。
子供もいました。公園で遊ぶホームレスの子供たちを避ける
大人もたくさん見かけました。汚い臭いと。
そばかすだらけのジャスミンはうちの娘より4つ年上で、
娘をとても可愛がってくれました。
彼女の親は、いつも公園のごみを片付けていました。
ころころに太った子供たちが食べ歩きし、投げ捨てる
キャンディーの包みは、贅肉は贅沢の象徴なのかもしれない
と思わせるような細い彼女がゴミ箱へもっていくのです。
ホームレスを美化するつもりはないのですが、
なんとも皮肉なものだなと思ったのを思い出しました。

これまた、海側に住んでいたときにお隣さんだったおじさんの話。
過去には銀行の副頭取だった彼。
物の収集癖があり、部屋も庭も物で埋め尽くされてしまいました。
精神的な病だったのでしょうが、うちの娘と遊ぶ彼は、普通の
やさしいおじさんでした。ぬいぐるみをプレゼントしてくれたり、
一緒にネックレスをつくったりして遊んでくれました。
ぬいぐるみは、あたらしいものでないのは一目瞭然で、
彼のお気に入りのコロンで匂い消しをしてありました。
数年前にマウイの不動産は高騰のピークを迎えていて、
周りのコンドミニアムのオーナーは彼のユニットのせいで
価格評価が下るのを心配し、ついには、彼を追い出してしまいました。
最悪のタイミングが重なり、彼は自分所有だったコンドミニアムを
安値で売却することを強いられたのでした。
風のたよりではホームレスになってしまったようです。
私たちと、他の若いオーナーは、この動きに反対だったのですが、
上からの大きな圧力にはかないませんでした。若いオーナーのひとり
で今も連絡し合っている彼は、体中、刺青のロックファン。
マウイに引越してくるまでは本土で新聞社のジャーナリストをしていました。
ひとは、見かけによらないものです。彼は、いわゆる偽善者が嫌いで、
体をはって人を助けるようなところがあり、この追い出されたおじさんの
ことを記事にしては、敵を増やしているようです。
あのおじさんは今どこに?誰もしらないようです。

それから、これは本に詳しく書かれてあったことで、
好きな部分なのですが、宇宙は壮大なコピー機というところ。
“わたしは、持っていないから、あげられない”と思っていると、
ほんとその通りになる。反対に、あるつもりで与える。
すると、結局は与えるよりも多くを与えられる。
子供の頃に読んだグリム童話『星の銀貨』は、
子供ながらに非常に憤りと悲しみを感じた絵本で、
殴り書きで絵本に“きらい”と書いたのを覚えています。
なにが嫌いって、全てを失う過程が嫌いでした。
それでも、最後には・・・そう・・・全てを失ったわけではないのですよね。
そんなことを、人生でいろいろな失敗を繰り返しながら・・・
“あぁ~ほんとだ!”と経験を通して学び、
いまとなっては、妙に腑に落ちたりするものです。

それから、
“神は至る所にいるっていうけど、具体的にどこにいるの?”
“どんなときにそう感じるのかわからないわ!”
という問いに著者が答えるシーンがありました。
“例えば、キミが人生に疲れ果てて、たまたま手にした本が人生を変えた”
(とは言ってないですが、そんな感じ)とかあるでしょ?”
みたいなことを言っていました。
そういえば、先日、誕生日の昼食のあとの車内でかかった曲が、
ビートルズの”Birthday ”で、と~っても嬉しかった。
私のためにかかったみたいで♪
それから、空を飛ぶ鳥や、空を流れる雲が最高のタイミングで
何かを私に伝えてきたとき。一瞬にして鳥肌がたつあの感覚。
それから、私のとっておきの出来事。マンゴー事件。(笑)
鍵にしている記事だけれど、少しの間公開します。
神様というと、様々な反応があって誤解もまねくので、たまに○○にしたり
偉大な存在にしたり、宇宙にしたり・・・
壁に耳あり、障子に目あり~じゃないですけれど、至る所にいるのなら
気をつけなくては!そして、心まで覗かれている気もするので、
正直に言います・・・映画を観ながら、涙がとまりませんでした。
友達は泣いていなかったので恥ずかしかったです。
きっと、私は、前世でホームレスだったのかもしれません。

最後に、今日のもっとも重要な学びは・・・悲しい映画は映画館で観ないこと!

長い日記を読んでいただきありがとうございました~
*間違いに気づき『星の銀貨』に修正しました。
by aroomwithaview | 2006-11-03 08:55 | ひとりごと | Comments(22)
Commented by musicalkey at 2006-11-03 21:39
映画、全然観てないです~。
でも最近、本をゆるゆると読むようになったmusicalkeyです☆
ホームレスはいつも何かを自分に訴えかけているよう感じてしまいます。
普段生活していると、
もっと裕福で幸せな暮らしがしたい…とか、
今の生活に文句を言いたくなることがありますが、
とても幸せな暮らしをしているのですよね。
あたしにしか出来ないことが、あるのかなって考えます。
それは何なんだろう…と考えます。

神様。。。いるのですかね。
分かりませんが、
前は毎日お祈りしてました。
神様にというか、月や星にでしたけれど。
どうしても困った時の神頼みになってしまうのですが、
お祈りせずにはいられなくなってしまいます。
Commented by pepperberry at 2006-11-04 00:02 x
ここでまた偶然?運命?????を感じてしまいました。happy-shippoのmasa chanのところから来たのですが、わたし誰だかわかります?なんて不気味なコメントから始めてしまってごめんなさい。サンフランシスコで同じ名前の娘を持つものです。
ドキドキしてこれ以上何をコメントしたらよいかわからないので、後日、またお邪魔しにきます。
Commented by aroomwithaview at 2006-11-04 08:20
musicalkeyさんへ

>もっと裕福で幸せな暮らしがしたい…とか、
今の生活に文句を言いたくなることがありますが、
とても幸せな暮らしをしているのですよね。

あ~その気持ちわかります。そうですよね。わたしも、正直、いろいろ問題だと思っていたことが問題でなく見え始めてきてからは、人生が違う方向に動き始めたのを感じています。もう、昔には戻らない気がします。

>あたしにしか出来ないことが、あるのかなって考えます。
それは何なんだろう…と考えます
わたしも考えますよ。いい歳して。(笑)自分を大切に思えることかなぁ・・・

神様・・・どうなんでしょうね?
困ったときの神頼みは少なくなりました。↑にも書きましたが、お願いするときって、その事柄を全世界に向けて、“私は、それをもっていないんです!だから、欲しいんです!”と言っているみたいで・・・なんというか、空しいというか。本から得た知識ではあっても、実際に思い出すのは、両親のやり方。うちは残り物で、人様には良いものを・・・みたいな。でも、そのお陰でいつも人が集まる賑やかなうちだったから、もてなすことを楽しんでいたんでしょうね。
Commented by aroomwithaview at 2006-11-04 08:21
pepperberryさんへ

ここでは、はじめまして。ですね。(笑)
不思議なものですね。一瞬にして、走馬灯のように様々な出来事を思い出しましたよ。でも、良かったです。今、こうして、こんな風に出会うのも。
何かの縁なのでしょうね。コメントありがとうございます!
また、遊びに来てくださいね!とは言っても、忙しそうですね。
素敵なお仕事をされているのを見て感動でした。
そちらにも、遊びに行きますね。
Commented at 2006-11-05 00:29
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented at 2006-11-05 00:49
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented at 2006-11-05 00:54
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by aroomwithaview at 2006-11-05 07:20
鍵コメ1,2,3さんへ

たくさんのコメントをありがとうございます。
私は7です。(笑)
うちも、神棚に毎朝ご飯をお供えましたよ。兄弟で順番にお供えしていました。
そして、ちょっと線香くさくなったご飯もいただきました。じいちゃんとばあちゃんと一緒に暮らしていました。農家だったから、お天道様は神様みたいなところはありましたよ。私もマウイでも朝陽に手を合わせています。たまに娘が真似たりします。可愛いんですよね。小さい手が。

やっぱりいろいろありますねぇ~
でも、振り返るとまわりにたすけられているんですよね。
その渦中にいるときは大変ですが、振り返ると、そのお陰で得たものの大きさに驚きますよね。そう思うと、これから起こることも恐れないで受け止める準備が少しだけ整ったような気持ちにもなります。

最後の行・・・
素晴らしいです。
それが出来たら、鬼に金棒!わたし、たまに、忘れちゃうんですよね。
スイッチがオフになっているというか・・・(笑)大切なことです~
Commented by onryou315 at 2006-11-05 11:00
おはようございます
マンゴー事件の記事
もちろんよく覚えています^^
しっかりメッセージもいただいて(勝手に^^)
胸の中に大切にしまってありますよ~♪

そういう映画があること 知りませんでした
日本でも上映されるのでしょうか?
調べてみようと思います

神さま もちろん特定の宗教の神さまではなくて
なんていうのかしら スピリットみたいなものというのが
わたしの神さまのイメージなのですが
いつも あらゆるところにいるのだけれど
わたしたちがそれに気がつかないことのほうが多い
そしてある時なにかのきっかけで気がつく
そんなものなのかも知れないなぁ~って感じています
だからこそ「あたりまえ」という気持ちを捨てて
「ありがたい」という感謝の気持ちを忘れてはいけないな って
そう自分に言い聞かせているのですけれど
時々 きれいさっぱり 忘れ去ります!^^;

悲しい映画は同じ泣き虫の人と一緒に観るか
家で観るか に限ります!
Commented by aroomwithaview at 2006-11-05 12:19
>しっかりメッセージもいただいて(勝手に^^)
胸の中に大切にしまってありますよ~♪

嬉しいです。ありがとうございます~

この映画は、Maui Film Festivalで一日だけの上映でした。
日本でもあると思いますよ。確か、インディゴとかいう映画も
日本でほんの少しの期間だけ上映されたって聞いてます。
(神との対話の著者が作った映画)
この映画は、本とは異なります。こんな内容だったら、観にいきません
でしたよ~~~だって、本を読んだときは泣きませんでしたから。
本は神との対話が中心でしたが、映画はもっと著者のパーソナルな苦悩を描いていました。戦争映画とか、悲しいのは駄目です。ほんと。本で十分です。

onryouさんと一緒です。神様の感じ方。
そして、わたしもきれいさっぱり忘れ去ります。
でも、いつも覚えていられないから生きているのかな・・・とかも思います。不安とか恐怖のかけらもなく生きている人は、あがり~かなぁ・・・。
わたしは、まだまだその塊です。あぁ~
Commented at 2006-11-05 12:25
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by orchidgirl at 2006-11-05 12:29
マンゴー事件、本当に不思議ですよね~??
(私は、奇跡って実際有ると思う、と言うか、有ったりするんですが)
奇跡も、とても素晴らしい!!と思いましたが、
ハート型の種・・・とっても不思議。
そしてカワイイですよねー!!びっくり。
Commented by ハナサーフ at 2006-11-05 18:21 x
映画観に行ったんだ~!
いいな~。
でも、やすこさんは悲しいのは駄目なんだね。

私は悲しいことがあると涙や悲しいという気持ちを押さえ込んじゃう癖があり、ホリスティックの先生から「映画でも音楽でもなんでもいいいから泣くといいですよ。」と言われ、泣くために映画に行ったりしてます。

おもしろいでしょ。

一人のときもあるし、中のいい友達と行くこともあるかな?
Commented by gauche3 at 2006-11-06 00:03
「神との対話」、映画化されたんですか?
売れ過ぎていたので、何となく読まないまま、
今に至っています・・(^^ゞ

本も読んでみようかなぁ・・と思いつつ、
お隣さんだったおじさんの話、何だか切なくなりますね。
考えさせられる記事でした。
Commented by aroomwithaview at 2006-11-06 03:25
鍵コメさんへ

がっかりしないでください~(笑)
な~んて、ほんとはがっかりしてないですよね?
歳の差ってあるようでなかったりしますよね。
マウイの友達には、経験豊富で年上だけど見た目は信じられないほど若い人達いますよ~
Commented by aroomwithaview at 2006-11-06 03:31
orchidgirlさんへ

>マンゴー事件、本当に不思議ですよね~??

そうなんですよ。願っていたことが現実になったのですよね。
あまりにも絶妙のタイミングで、感動でした。
いまでも、飾ってあります。

それにね、わたしハートのカタチがすきなんです。
私の好みまでしっかり!わかっていらっしゃる!(笑)

これを機会に恐れや不安はなくなると思ったのに、
やっぱりすぐ忘れるんですよね。学ばない私。
Commented by aroomwithaview at 2006-11-06 03:52
ハナサーフさんへ

>でも、やすこさんは悲しいのは駄目なんだね。

みかちゃんに、泣きはらした目が美しかったよ!なんていわれるほどよ・・・ほんと、まっかっか。泣き虫なんですよわたし。学校の行事では、嬉し泣きします。特に子供たちの姿によくウルウルします。

そうなんだ、ハナサーフさんは押さえ込んでしまうのね。
泣くために観にいくなんておもしろい。
ということは、ほんとにこらえちゃうタイプなんでしょうね。
なんでも、ほどほど・・・がいいのでしょうね。
わたしの場合は度がすぎるというか・・・(笑)


Commented by aroomwithaview at 2006-11-06 05:31
猿夫さんへ

『神との対話』の映画は、本とは異なりますよ。
本は、字のごとく対話なんですが、映画は、対話もありますが著者の苦悩が多く描かれています。猿夫さんのライフログに『なまけものの悟り方』がありますよね。これは著者の経験からの声で、『神との対話』は著者がメッセンジャーで、それでも似たようなことが書かれてあると思います。(どちらの本も本棚にあるのです)

おじさんの話。切ないです。
これこそ、個人がきりはなされている例です。自分のコンドの価値が下がるのを防ぐことのほうが、おじさんの病を救う価値よりも大切だと思っている。嫌でしたね。そのコンドミニアムに住んでいたとき、娘が木登りをしていたんですよ。そしたら、美しく管理されている木に登るな!と注意されたことがありました。もちろん、言い返しました。“あなたは、娘が木から落ちるのを心配しているからではなく、木が汚れるのを心配しているのですか?”と。そしたら、なんと、“その木は高いのよ!”と答えが返ってきました。

例えば2000万円だったものが、短期間で4倍近くになるような地価高騰をまのあたりにして、何かが狂ってしまったのだと思いました。
Commented by orchidgirl at 2006-11-08 17:20
こんにちわ。
この、期間限定の「マンゴー事件」のお話を、私のブログでちょこっと引用させて頂いても良いですか??
Commented by aroomwithaview at 2006-11-09 04:50
orchidgirlさんへ

こんにちは。

>この、期間限定の「マンゴー事件」のお話を、私のブログでちょこっと引用させて頂いても良いですか??

かまわないですよ。
公開したままの流れにのったほうが良いみたいですね。
過去に2度ほど公開したのだけれど、なんとなく鍵にしたほうがいいと感じたのでそうしました。今回は、そうではないみたいですね。(笑)良かった。
Commented by orchidgirl at 2006-11-09 12:32
良かった♪ どうもありがとうございます!!
とても「大切」な、お話し(事件)だから・・・大切に仕舞っておいた方が良いのかしら??と、思ったりもしていたので。
私もとても沢山似たようなことが在ったということとか、大切なものみたいなのをこの文章から思い出したと言うこともあって・・・。それに、もしかしたら、同じようなことって誰にでも起きるのかもしれないし、って思って。。でも、aroomwithaviewさんの様に上手く文章に出来そうにも無いので。(笑)お借りしてしまいます。#^^#
Commented by aroomwithaview at 2006-11-10 16:31
orchidgirlさんへ

いえいえ、大切にしまっておくとかそんな意味はなかったのです。
ただ、なんとな~く・・・という感覚でものを決める傾向があるので。(笑)
今回は、なんとな~く、このままでもいいような気がしてきました。
こちらこそ、ありがとうございます。
お話、楽しみにしています!
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