眺めの良い部屋
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マウイ島で子育てしながら感じることを気ままに書いています。

by aroomwithaview
悪夢
ちょうど一年前
のどかな朝食の真っ最中に
娘が私と夫にノートの切れ端を差し出した

そこには問題点が2つ書き出されていた

その内容を瞬時に理解できず
その場は娘の勇気に感謝して
食べかけのパンを無理やり飲み込み
コーヒーで流し込んだ

初めての陣痛のような不規則で予期出来ない痛みの波がやって来た
違うのは。。。先に待っているものが赤ちゃんでなく
私の想像する娘の苦しみだった

母親になったその日から娘と感情を共有してしまうことを
嬉しくも苦しく感じていたけれど
どうしてこの問題には気付くことがなかったのだろう?
母親失格の烙印を押された瞬間だった
同時に問題が内包している質感が掴めなく怖くなった

落ち着いて話せる時を待った
娘と二人きりで話せる車中を選んだ

ひとつひとつ質問をしていく
淡々と質問に答える娘はいつもの娘だった
問題を問題視しているのは誰なのだろう?
そう不思議に思えるくらいだった
けれどやはりおかしい。。。
専門家の助けが必要だと感じた
と。。。。ちょうどその時
左側を猛スピードで通り過ぎていく車が目にとまった
ASAP
車のナンバープレート
As Soon As Possible
出来る限りはやく。。。という意味のナンバープレートだった
娘も同じくナンバープレートを見ていた

追記:
あの日から2年近くが過ぎた。
そして、上の記事を書いてから1年ほど・・・
コロナで一変した今、貴重な時間がたっぷりある。
自分を整理整頓したい気持ちも高まっているので
ずっと鍵だった記事を公開することにしよう。
あの日のことは、今思い出しても鳥肌がたつ。
そして、学びの多い日々だったな、と
ちょっと異なる視点で過去を眺めることが出来る
今の自分に驚く。ははは・・・
     



















# by aroomwithaview | 2019-05-08 04:39 | 子育て | Comments(0)
おめでとう
バレリーナになるはずだった娘
突如進路を変更して辛いことも多々あったはず
それでも逆境をチャンスに変えているのかな?
昔からリハーサルより本番のほうが強かった
おめでとう!!!

先日届いた書類には授賞した経緯が書かれてあった
日本にいるためレセプションには出席出来なかった
写真は彼女の作文の一部抜粋

おめでとう_d0023642_08294354.jpg

# by aroomwithaview | 2019-04-25 08:21 | 子育て | Comments(0)
連鎖
友達の父が亡くなった
彼女はアメリカ在住の日本人

彼女は父親がそう長くないと。。。感じていた
そのために年に数回帰国していた

日本に一時帰国したばかりの彼女から連絡が入った
帰国してすぐ彼女は父の好きな焼肉レストランに行った
そしてその翌朝には冷たくなっていた

彼女はとても頑張り屋さんで
働いたお金で両親と旅行に行ったり
高級な食材でお料理をしてあげたり
複雑な家庭環境で育った話を聞いているので
その痛みを越えるだけでなく
親孝行する姿は蓮の花のように思えた

彼女の強さは父親譲りなのだろう

亡くなった後も見えない形で彼女をサポートしているのが伺える
ここでは詳細は省くけれど
世の中不思議なことはあるもので
清く美しい行いは必ず自分に返ってくるものだと思う
その反対もしかり

そんな話を聞いた直後だった




# by aroomwithaview | 2019-03-25 16:35 | ひとりごと | Comments(2)
真夜中の自転車
京都旅行中の娘からたくさんの写真が送られてきた
そのなかに1分に満たない動画があった
観光地としての京都とは全く関係のないものだった

それは滞在先へ戻る自転車からの動画だった
娘は後部席に乗っていた

真夜中の自転車
道を行く人はいない
東京のようなネオンサインはない
満月なのに薄暗い街並み

時折カメラに写る彼の髪
速すぎる〜と言う娘の声が風の音に重なる

突然終わるその動画を何度も繰り返しみてしまった
そんな自分に少し驚いて
ちょっと思い出した。。。そんな午後





# by aroomwithaview | 2019-03-23 14:43 | ひとりごと | Comments(0)
Happy Giving Birthday
夫の50歳の誕生日
義父から依頼があった
このスペシャルな誕生日を母親と過ごして欲しい
息子を説得して欲しい。。。と

たった4行で書いたけれど
実際は論文ですか?という長さのメッセージが届き
読むだけで一ヶ月が過ぎるのでは?と思った
その長さがこの親子関係の複雑さの証拠

娘と作戦を練る
話を切り出すタイミングを選別
義理の弟にも相談
夫のバイオリズムもチェック
娘も一緒に行くことを前提にする
等など。。。

半分冗談で半分本気で
期待値はかなり低かった

なのに。。。なんと
夫はひとりでカリフォルニアに飛び
水入らずの数日を過ごして帰ってきた!
母親がジュエリーを作るのに便利なデスクまで作ってあげたそう

数十年間堰き止められていた思いが一気に流れ出したかのよう
やっと辿り着いた達成感が溢れてきた

今回の一番のサポート役は私でも娘でもなく
実は彼のお陰だと思っている
天国にいる夫の弟
見守ってくれてありがとう






# by aroomwithaview | 2019-03-14 08:44 | Comments(0)